2024.02.09
Welpa相談室vol.22 肌の乾燥、シミ…キレイの大敵、なんとかしたい!
気になっているけど、病院へ行くのはちょっと大袈裟だから…とほったらかしている身体や心のお悩み、ありませんか? Welpa相談室では、そんな日々のモヤモヤに耳を傾け、わかりやすくお答えします。第22回は、肌の乾燥とシミについて。ケアを怠っていないつもりでも、なかなかよくならない…そんな悩みについて、CLINIC FORの圓山先生にお話を伺いました。
IllustrationYukikoKata
Text & Edit RCKT / Rocket Company*
Q.肌の乾燥が気になるので高保湿でケアアイテムを揃えているのですが、あまり効果を感じません。
乾燥を防ぐには、ケアアイテムをまめに塗り直すことと、使う順番も大切です。
お肌の理想の状態は、皮膚の中に水分がしっかりあって、皮脂で蓋をしている状態。化粧水はさっぱりというよりはとろみのあるテクスチャーの高保湿タイプでまず水分をしっかり与えて、その後乳液・クリーム・オイルと油分が少ないものから順番につけるのが基本です。水分が蒸発しないように、油で蓋をするということですね。美容液を乳液・クリームの前に使うのも、乳液・クリームの後に使うと油で蓋をされた状態になりせっかくの有効成分が肌に浸透しにくくなるからです。
このように、水分量が多いものから油分が多いものという順番に使っていくことが大切なので、オールインワンタイプは便利ではあるのですが保湿力という面では物足りない方もいるかと思います。適切な順番でケアしないと、見た目はテカっていてオイリーなのにハリがない「インナードライ」と言われる状態になることも。今一度、ケアの順番を見直してみてください。
また、シートマスク(パック)を利用するのもおすすめです。余裕があれば毎日やったほうがいいくらい。ただし、記載された使用時間は守ってください。長くつけすぎると、せっかく肌に入った水分がマスクに戻ってしまいます。どういうことかというと、浸透圧が関係しています。浸透圧、そういえば学校で習ったという人も多いと思います。水分たっぷりのマスクと乾燥している肌だったら、マスクから乾燥している肌の方に水分が移動しますね。これが時間が経つと、マスクが乾燥して肌のほうが水分のある状態になる。そうすると今度はお肌からマスクに水分が戻ってしまうわけです。せっかくのマスクの効果をしっかりいかすためには、つけすぎないことも大切なんです。
Q. シミが増えてきて、メイクで隠すのが大変になってきました。対策はありますか?
まず予防に関して。シミの原因は、紫外線や摩擦といった肌への刺激。日焼け跡にシミができるというのは有名な話ですが、マスクが当たってこすれる部分にシミが増えたという話もよく聞きます。メイクの際にこすってしまうのも悪化の要因です。叩くのもダメなので、化粧水のパッティングもやりすぎないほうがいいですね。
ホームケアではサプリメントを摂ることと、美白成分が入ったスキンケアアイテムを使うことが考えられます。サプリメントではビタミンCやL-システインといった成分を摂るといいですね。美白成分が入ったスキンケアで一番強力な成分はハイドロキノンで、クリニックでは市販品より高濃度(4%)のものを使用することが多いです。これは今あるシミにも効果が期待できますね。ビタミンCなどのサプリメントを飲みつつ、ハイドロキノンのケアアイテムを使うのが効果的です。ハイドロキノンのケアアイテムはドラッグストアでは扱ってないかと思います。ネットで探せば購入できるかもしれませんがハイドロキノンは扱いが難しいものでして、品質にばらつきがあったり肌に合わないとかぶれることもあったりするので、皮膚科医や詳しいカウンセラーに相談してもらうのが一番ですね。
ハイドロキノンのほかには、トラネキサム酸や麹酸、ビタミンCが入ったスキンケアがおすすめです。こちらはハイドロキノンに比べるとちょっと弱いもので、その分長く使っていくことになります。
ホームケアを半年1年続けてもシミが増えていくということでしたら、レーザー治療を検討してもいいかもしれません。
Q.レーザーでシミがきれいに取れると聞いて調べてみたのですが、いろいろな種類があって何がいいのかよくわかりません。
レーザーにもいろいろな種類がありますが、ピコレーザーならまず間違いないです。レーザーで心配なのは、シミの種類により悪化する場合があるということ。これはシミが肝斑という種類だった場合のことなのですが、レーザーの中でもピコレーザーという種類のものであれば肝斑に対応して弱い出力に調整することができるんです。
レーザーなら1回の刺激で、一時的にシミが濃くなりますが数か月経てば治ります。いわゆる「ダウンタイム」と呼ばれる期間ですね。レーザーは一種類の色にしか反応しないのですが、もうひとつフォトフェイシャルという光治療だと色々な色味に対応できます。例えば赤みのあるシミだったり、ニキビ跡、そばかすといった幅広い範囲をカバーできるんですね。フォトフェイシャルは広く浅く照射するイメージで、浅い分ダウンタイムがないのですが、そのかわり1回の効果としては弱いので何度も続ける必要があります。
レーザーやフォトフェイシャルは自由診療なので「高い」というイメージがあるかもしれません。クリニックによって全く異なるのですが、クリニックフォアだと1cm四方で¥11,000、2cm四方で¥16,000です。フォトフェイシャルは全顔(トライアル)で¥26,180、頬のみ(トライアル)で¥13,200になります。※
シミ治療の後は、なるべく紫外線を避けるのが鉄則。紫外線量が減る冬は、シミ治療におすすめの時期です。マスクをつけやすい時期であることも、治療箇所を隠したい方にとってハードルが下がるようですね。
※いずれも1回あたりの税込価格/カウンセリング料別途
先生のプロフィール・クリニック
●圓山 尚(皮膚科医)
クリニックフォア新橋院長。お肌の状態に合わせて「内科・皮膚科・美容皮膚科」と幅広い診療科目から最適な治療法を提案。丁寧な問診と、きめ細かな説明にも定評がある、美のかかりつけ医。
●クリニックフォア 心斎橋PARCO
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3 心斎橋PARCO10F
平日 11:00〜14:00/15:00〜20:00
土日祝 10:00〜14:00/15:00〜19:00
※最終受付時間は診療終了時間の各30分前
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★WEBでの予約が可能です
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クリニック情報
クリニックフォア 心斎橋PARCO
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