Welpa 浦和PARCOWelpa 浦和PARCO

urawa

2024.09.18

乳がんは早期発見しやすい? セルフチェック方法や、マンモグラフィと超音波検査の違いを知りたい!【Welpa相談室vol.28】

#Welpa相談室

なんとなく身体や心のモヤモヤ・不調があっても、「いま忙しいから」「病院に行くほどでもないから」とやり過ごしてしまうこと、ありませんか? Welpa相談室は、そんなスルーしてしまいがちな心と身体の声に寄り添い、ドクターや専門家に気になるアレコレを相談できる場所。

 

今回のテーマは、乳がんと検診方法について。自宅でできるセルフチェックや、超音波検査とマンモグラフィの違いやなどをイーストメディカルクリニックに教えていただきました。

▶INDEX

—乳がんは、日本人女性が罹患するがん第1位 
—セルフチェックと定期検診で早期発見が可能! その方法と頻度を紹介 
—マンモグラフィと超音波検査。それぞれでしか見つからない乳がんもある

乳がんは、日本人女性が罹患するがん第1位

 

—乳がんについて、どんな病気なのか簡単に教えてください。

 

乳腺内に異常な細胞が増え続けることによって発症するがんです。乳腺に異常が発生することで、乳房にしこりやくぼみが現れたり、乳頭から血液が混じった分泌物が出るなどの症状が発生します。女性特有の病気というイメージがあるかもしれませんが、男性も罹患する病気です。

 

—乳がんに罹患する人は、どのくらいいるのでしょう?

 

実は、日本人女性が罹患するがんの第1位であり、2020年には97,531名もの方が乳がんに罹患しています※。この数を「9人に1人が乳がんになっている」と表現すると、より自分ごととして捉えやすいかなと思います。ただ、乳がんは症状を自覚しやすい病気でもあるため、早期発見・早期治療に繋がりやすいとも言われています。

※参照元「令和2年 全国がん登録 罹患数・率 報告」編集/国立がん研究センターがん対策研究所 発行/厚生労働省健康・生活衛生局 がん・疫病対策課

 

 

—乳がんになりやすい年代や、特徴はありますか?

 

乳がんには女性ホルモンが関係しており、30歳代後半から罹患者が増加しますが、閉経タイミングである40代後半から50代前半、それに加えて60代前半あたりが罹患のピークとされています。

セルフチェックと定期検診で早期発見が可能!その方法と頻度を紹介

 

—健康診断や人間ドックを受診しようとクリニックを探していると、どんな基準で選べばいいかわからなくなってしまい……どこでも検査項目は同じでしょうか?また、クリニック選びのポイントがあれば教えてください。

 

乳がんは乳腺に異常が発生するため、ハリがあり柔らかいはずの乳房の内側に、しこりや凹みなどの変化が現れることで自覚しやすいのです。 
セルフチェックは、以下のように「(鏡の前で)目で見るチェック法」と「手で触れるチェック法」の大きく2つに分かれます。  

 

 

 

しこりの硬さ目安としては、小豆のような硬さ。生理前は胸が張って痛いこともあると思いますので、生理終了後などストレスのかからないタイミングを目処に、月に1回セルフチェックを行うといいでしょう。

 

—乳がん罹患のリスクを下げるために、日常生活でできることはありますか?

 

発症の原因はまだはっきりと解明されておらず、「これをすれば大丈夫」という確実な方法がないのが現状です。ただ、「これはしない方がいいだろう」ということは分かってきています。それは、喫煙や過度な飲酒・閉経後の肥満です。これらは国内外の研究によって、乳がんのリスクを高める可能性があると言われているため、これらを避けることは良いかもしれません。そしてやはり早期発見をすることが大切になってくるため、定期的な乳がん検診は欠かせないですね。  

 

マンモグラフィと超音波検査。それぞれでしか見つからない乳がんもある

 

—健康診断で乳がん検診を希望する際、マンモグラフィと超音波検査のどちらにするか、悩んでしまいます。それぞれの検査方法と、わかる情報の違いを教えてください!

 

マンモグラフィは、板と板の間に乳房を引き出して圧迫し、薄く伸ばしてX線撮影をします。レントゲン写真によって、腫瘤(しゅりゅう:白く見える塊・しこり)と石灰化(白い砂状の影)を平面状で確認することができます。 
超音波検査は、乳房に専用のゼリーを塗り、超音波装置で乳房全体を観察します。腫瘤の形や性状を立体的に確認することができます。 
要するに、マンモグラフィは石灰化の発見を得意とし、超音波検査はしこりの発見を得意としています。 

 

—なぜ年齢に応じて、推奨される検査方法が異なるのでしょう?

 

マンモグラフィでは、健康的な乳腺も注視すべき腫瘤も、レントゲン写真に白く写ります。乳腺が多い20〜30代の女性の場合、白い部分が多いレントゲン写真となり、腫瘤を特定しづらい場合があります。そのため、立体的に見ることができる超音波検査の方がしこりを発見しやすいのです。 


ただし、マンモグラフィと超音波検査、どちらかでしか発見できない乳がんもあるため、片方を受診していれば安心というわけではありません。そのため、両方の検査をすることも検討してみてください。 


当院では、定期健康診断に追加するオプションとして、マンモグラフィーを5,500円、乳房超音波(エコー)を5,500円で受診可能です※。 

 

※いずれも1回あたりの税込価格/健康診断・人間ドック受診費用別途

 

—乳がん検診=痛いという先入観がありましたが、自分の行動次第で早期発見・早期治療が可能と知り、検診を受けた方が良いなと思いました。

 

ライフスタイルの変化や食事の欧米化なども影響し、乳がんの患者数は年々増加傾向にあります。しかし早期発見をできれば、約90%の人が治癒することのできるがんだとも言われています。日頃かご自身の乳房の状態に関心を持ち、セルフチェックや定期検診を受け、早期発見を目指しましょう。 

Clinic Information

 

 

 

 

 

 ●イーストメディカルクリニック

埼玉県さいたま市浦和区東高砂町11−1 浦和PARCO 7F

 

 

_____

Staff Credit

Text Ayano Homma
Illustration Saki Morinaga

クリニック情報

logo

イーストメディカルクリニック

詳細はこちら

page top

scroll
Wellness Parco