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shinsaibashi

2022.05.27

Welpa相談室 vol.08 妊娠前後にしておくべき歯のケアは?

#Welpa相談室

気になっているけど、病院へ行くのはちょっと大袈裟だから…とほったらかしている身体や心のお悩み、ありませんか? Welpa相談室では、そんな日々のモヤモヤに耳を傾け、わかりやすくお答えします。第8回は、妊娠にまつわる歯のお悩み。産後に歯が脆くなるって本当? 歯科検診は産前と産後どちらがベスト? NINE DENTALの竹山先生にお話を伺いました。

Illustration Yukiko Kata 

Text & Edit RCKT / Rocket Company* 

お悩み:妊娠すると子どもに栄養を取られて歯が脆くなるって本当でしょうか。

昔から「一子産むと一歯失われる」なんてことも言われてきましたが、赤ちゃんに歯の栄養を取られる、という解釈は誤りです。確かに、産後に歯が脆くなってしまう方は多いです。でもその主な原因は、妊娠期のつわりで長時間歯磨きができない、歯磨きの回数が減る、嗜好品の変化、ホルモンバランスの乱れなど。こうした生活習慣の変化が原因で口腔内の環境も悪くなり、虫歯や歯周病が進行しまうのです。産後も同様で、新生児のうちは目が離せない分、つい自分のことを蔑ろにしてしまう方が多い。赤ちゃんを連れて行ったら迷惑じゃないか、誰かに預けるのは気が引ける、といった不安があると、なかなか歯科に行くこともできないですよね。少し虫歯がある状態のまま妊娠して、そのまま産後まで放置しておくと、どんどん悪化してしまうのでとても危険です。 
 
それだけではありません。科学的に、妊娠中はホルモンバランスがダイナミックに変化します。女性ホルモンを好む厄介な歯周病菌がいて、その数が増えることによって、歯周病にかかりやすくなるんです。正常な時に少しばかり歯磨きをさぼっても何もなかったとしても、妊娠中だと歯茎が腫れてしまったりするので注意が必要です。このように、妊娠中は虫歯や歯周病になりやすい時期だということを正しく理解し、生活環境が変わっても、ご自身の歯のケアを忘れずにしていただくことが大切です。 

お悩み:歯科検診は産前と産後どちらがベストですか?

妊娠が分かったら早めに受診をして、お口の中を清潔な状態にしておくことがベストです。ですが、つわりが辛ければ無理は禁物ですし、妊娠されてからも問題なく歯科治療は受けていただけます。治療が必要な場合、比較的負担の少ない、妊娠中期(5〜7ヶ月)に無理の無い範囲でお越しいただければと思います。さらにお腹が大きくなると寝姿勢がしんどくなると思いますので、セミファーラー(上半身を少し起こした状態)で受けられる歯科かどうか、事前に確認いただくといいでしょう。そのほか、つわりが心配な方、麻酔やレントゲンが不安な方も多いと思いますので、事前にお電話で医師に相談した上で来院いただくと、歯科医も的確な対応ができるはずです。

教えてくれたのは、歯学博士の竹山先生

先生のプロフィール・クリニック

竹山 旭

 

大阪歯科大学歯学部歯学科卒業。大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻博士課程修了。いくつかの歯科大学の講師などを歴任後、2019年、大阪府堺市に「竹山歯科口腔医院」開院。株式会社NOVENINEの代表取締役歯科医師を務め、口臭から疾患の早期発見につなげる歯ブラシや、オンライン歯科相談窓口の開発・運用に携わっている。研究歴、受賞歴多数。主な著書に、『歯科医療を通じて,ヘルスケアの未来を創る。IoT スマート歯ブラシ“SMASH”の開発』、『医療・介護の現場で役立つベーシックオーラルケア BOCプロバイダー入門』(2020長縄拓哉との共著)などがある。

 

 

NINE DENTAL 心斎橋PARCO

大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3 心斎橋PARCO10F

06-4708-8882

10:00〜20:00(最終受付19:00) 

 

https://www.tdoc-dent.org/nine_dental/

 

※WEB予約後に『WEB問診』を行うとスムーズにご案内が可能です。

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