Welpa 心斎橋PARCOWelpa 心斎橋PARCO

shinsaibashi

2024.06.03

紫外線対策のアウターケアとインナーケア、どちらを重視すべき?それぞれの役割は? 【Welpa 相談室 vol.23】

#Welpa相談室

なんとなく身体や心のモヤモヤ・不調があっても、「いま忙しいから」「病院に行くほどでもないから」とやり過ごしてしまうこと、ありませんか? Welpa相談室は、そんなスルーしてしまいがちな心と身体の声に寄り添い、ドクターや専門家に気になるアレコレを相談できる場所。

 

今回のテーマは、これからの季節、より強さを増していく紫外線について。外側、内側の両方から行う対策について、セルフケア薬局の薬剤師・五十嵐さんに教えていただきました。

▶INDEX

ー 紫外線はシミ、シワだけでなく、免疫力低下の要因にも。

ー “飲む日焼け止め”は、紫外線カットではなく、ダメージ回復に効力を発揮。

ー アウターケアは、日焼け止めの塗り直しと保湿がカギ。インナーケアはビタミンC、アミノ酸に注目。

ー 生活やファッションを楽しみながら、できる範囲で外からも内からも紫外線対策を。

紫外線はシミ、シワだけでなく、免疫力低下の要因にも。

 

—そもそも紫外線は、日焼けやシミ・シワなどの原因になるため、避けた方が良いという話をよく聞きます。それ以外にも影響はありますか?

 

主に日焼け、シミ・シワへの影響が大きく、多くの方が紫外線対策をされる理由でもあります。ただ実は、それらに加えて白内障や免疫機能低下の要因にもなり得るんです。それは日焼けすることで、本来免疫に行き渡るはずのエネルギーが、ダメージを受けた肌を癒すために散ってしまうため。このように紫外線は良くない影響が多いので徹底的にカットされがちですが、実は良い影響もあるんですよ。

 

—紫外線が肌に与える、良い影響とは一体なんでしょう?

 

それはビタミンDの生成です。筋肉や骨の成長、免疫機能の増強や腸内環境の改善にもつながるビタミンDは、人間の身体にとって必要な栄養素。そのため、可能であれば1日に20分ほど、日焼け止めを塗らずに日光を浴びて欲しいところです。とはいえ、「絶対に日焼けしたくない!」という声も多々あると思いますので、その場合はサプリメントでビタミンDを補うのも一つの手ですね。

 

“飲む日焼け止め”は、紫外線カットではなく、ダメージ回復に効力を発揮。

 

—サプリメントといえば、近年“飲む日焼け止め”と呼ばれるインナーケア製品を耳にするようになりました。これは一般的にどんな効果があるのでしょうか?

 

“飲む日焼け止め”と聞くと、紫外線対策をしてくれるサプリメントかな、と思われる方も多いと思うのですが、少し違うんです。基本的に紫外線カットとは、日焼け止めを塗るなどアウターケアで防御すること。そうしてできる限りカットしながらも防ぎきれず、紫外線によるダメージを受けてしまうこともあります。その場合にダメージを溜め込まず、回復するために活躍するのが“飲む日焼け止め”と呼ばれる抗酸化作用などが含まれたサプリメントです。

 

—なるほど!ということは、やはり外側と内側、両方から対策した方が良いのですね。どちらにより注力した方が良い、などはありますか?

 

まずはアウターケアに注力することをおすすめします。紫外線対策においては、アウター・インナーの両方を並行して取り入れられればより良いことは確か。けれど、人によって紫外線対策における重要度が異なると思いますので、優先順位としてはアウターケアを第一に、余力に応じてインナーケアをプラスしていくのが良いと思います。

アウターケアは、日焼け止めの塗り直しと保湿がカギ。インナーケアは、ビタミンC、アミノ酸に注目。

 

—より具体的に、アウターケア・インナーケアとしてできることを教えてください。まず、アウターケアでは具体的にどのようなことをすべきでしょうか?

 

日焼け止めを塗るのが大切、ということはすでにお話ししたのですが、ここで重要なのが「塗り直す」ということ。特にメイクアップをしている方は、顔の塗り直しに抵抗がある方も多いかと思いますが、可能な範囲で顔も含めて、適度な塗り直しができると良いですね。その他に、スキンケア時の保湿も重要。潤いのある肌状態はダメージを受けにくく、仮に影響を受けても回復しやすいと言われています。この2点を心がけることが意識しましょう。

 

―インナーケアについては、どんな栄養素を取り入れるのが良いのでしょうか?

 

抗酸化作用のあるビタミンCは、コラーゲンを作り、真皮組織を強化することで保湿力を高めたり、メラニンを抑えることでシミ等の色素沈着を防ぐなど、紫外線による肌への悪影響に対峙してくれる存在です。加えて、肌ダメージを回復してくれるアミノ酸も意識して摂ると良いでしょう。さらに直接的に紫外線対策に関係はしませんが、紫外線をカットすることで生成されにくくなるビタミンDも合わせて摂取すると良いと思います。

 

生活やファッションを楽しみながら、できる範囲で外からも内からも紫外線対策を。

 

―外からだけでなく、内からも対策をするとなると、色々と取り入れることがありそうですね。

 

できることはたくさんありますが、大切なのは「自分はどの程度対策をしたくて、どの程度時間と手間とお金をかけるのか」という指針。

対策を完璧に頑張りすぎて、夏のファッションが楽しめないとなるとテンションが上がらないですよね。ぜひセルフケア薬局にてカウンセリングをしながら、ご自身の希望やライフスタイルに合った、継続できて効果を期待できる最適な方法を一緒に探っていけたらと思います。

Profile

 

 

 

 

 

 

 

●五十嵐 信也(薬剤師)

北陸大学薬学部を卒業後、山形県の市中病院にて臨床に携わり、知識を学ぶ。その後、都内で管理薬剤師として在宅医療に従事。在宅医療での経験から、栄養と人との関わりの大切さを学び、「気軽に相談しやすい薬剤師」を目指すように。映画と料理が好き。

 

セルフケア薬局

埼玉県さいたま市浦和区東高砂町11−1 浦和PARCO 7F

 

9:00~17:30
定休日:日・祝

※臨時で休業の場合がございます。最新の営業時間はHPをご確認ください。

 

★WEBでの予約が可能です

ご予約はこちら

 

 

_____

Staff Credit

Text Ayano Homma
Illustration Saki Morinaga

page top

scroll
Wellness Parco