2022.03.11
Welpa相談室 vol.03 お風呂で肌が痒くなる、マスクが原因の肌荒れ…つらい肌の悩み、どう対処したらいい?
気になっているけど、病院へ行くのはちょっと大袈裟だから…とほったらかしている身体や心のお悩み、ありませんか? Welpa相談室では、そんな日々のモヤモヤに耳を傾け、わかりやすくお答えします。第3回は、肌のお悩み。乾燥による身体全体の痒みや、マスク負けといった日々のつらい症状に、解決策はあるのでしょうか。CLINIC FORの圓山先生にお話を伺いました。
Illustration Yukiko Kata
Text & Edit RCKT / Rocket Company*
お悩み:お風呂で熱い湯船につかっていると体中が痒くなってしまいます。どうしたらいいでしょう?
まずは、お湯の温度に気をつけること。ぬるま湯でゆっくり入れば、痒みの神経が過敏にならないので痒みを抑えることができます。ぬるま湯の定義はあいまいですが、38度くらいが目安です。それから、お風呂の後には肌をしっかり保湿すること。というのも、痒みは肌の乾燥に対応する防御システムでもあるからです。本来、皮膚の中には水分があり、それを皮脂膜で蓋をしているんですが、乾燥などで水分と油分が失われていると菌や異物が侵入しやすくなる。それを防ぐために、神経を皮膚の表面に伸ばしてセンサー機能を高めているんです。乾燥すると痒みが起きやすくなるのはこのため。だから、お風呂の後に保湿して、水分や皮脂をしっかり補うことが大切なんです。
保湿には順番があります。まずはモイスチャライザー(いわゆる水分。化粧水や美容液)を、次に油分(ボディークリームやボディーオイル)を塗ると肌に取り込んだ水分が蒸発せず、理想の状態に近くなります。続けると痒みも軽減されますよ。
ただ、赤みやガサガサといった「炎症」状態になっているならその「炎症」自体が痒みの原因なので、保湿だけでは不十分。ステロイドなどを使用した治療が必要です。ごく軽度のステロイドであれば市販もされていますが、正しい治療にはクリニック受診がおすすめです。
お悩み:マスクをするようになってから、肌荒れが気になるようになりました。対応策はありますか?
マスクの肌荒れの原因は2つ。1つめは、マスクによる物理的なこすれ。2つめは、マスクの中が高温多湿環境下で皮脂の分泌が過剰になり雑菌が繁殖しやすくなること。根本から解決するのであればマスクをしないのが一番なのですが、コロナ禍の現状では難しいですよね。ですから、マスク着用に起因する症状に対して塗り薬をつけるなどの対応を行っていくことになります。
例えば、湿疹やかぶれができたなら、早い段階でステロイド薬を塗ってあげる。ニキビができたなら、抗生剤などの塗り薬で抑えていく。対処療法にはなりますが、それでだいたいの方がよくなりますよ。
プロフィール
圓山 尚
クリニックフォア新橋院長。お肌の状態に合わせて「内科・皮膚科・美容皮膚科」と幅広い診療科目から最適な治療法を提案。丁寧な問診と、きめ細かな説明にも定評がある、美のかかりつけ医。
クリニックフォア 心斎橋PARCO
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3 心斎橋PARCO10F
平日11:00〜14:00/15:00〜20:00
土日祝10:00〜14:00/15:00〜19:00
※最終受付時間は診療終了時間の各30分前となります
https://www.clinicfor.life/shinsaibashi/
※オンラインにて来院予約が可能です。
https://reservation.clinicfor.life/c/shinsaibashi