2024.07.16
辛酸なめ子の大人のお悩み相談【前半】年下男性へのアプローチ/決断力のない上司
恋愛、女性の生き方、スピリチュアル、セレブ、皇室等幅広いテーマで執筆する漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さん。その独特な視点は時にユーモラスで、時に本質を突く鋭さも持ち合わせており「そんな見方があるのか!」とハッとさせられます。
そんな辛酸なめ子さんに、WelpaのSNSを通して相談したいことを募りました。編集部で選出したお悩みは、「年下男性へのアプローチ法がわからない」と「決断力のない上司への対処法」について。果たして辛酸なめ子さんのお答えは!?
お悩み❶
初めましてこんにちは。今年に入ってから飲み会で知り合った7歳下の男性が気になっています。飲みに誘っても2人だと断れられ、グループでなら来てくれます。ですが別の女の子とは2人で飲みに行っているようです。7歳も年上の人間からアピールされても気持ち悪いかと思い、なかなかアピール出来てないのですが、どうアプローチしたらいいでしょうか? それとも諦めた方がいいでしょうか? 久々の恋なので戸惑っています…。よろしくお願いします!
(まぴか さん/女性/30代)
辛酸なめ子さんの回答
昔に比べて、年の差を気にする人は少なくなっているように思います。むしろおじさんの世代が女性の年齢は若いほど良い、とこだわりがちで、若い世代の男性は年上の女性が良い、という人も増えている感が。以前,原宿で20代の男性が「●●●●(60代女性の国会議員)もイケる」と話す声が聞こえたことがあります。もちろんその例だけでなく、動画サイトなどを見ると、仲が良さそうな年の差カップルがたくさん出てきます。20歳差,30歳差でも男性の方が夢中になっているカップルを見ると、もう●●歳だから……という固定観念に縛られなくて良いように思えます。
相談者さんが年齢に対して気後れしたり、「おばさんだから」みたいに自虐的に言ってしまうと、相手は引いてしまったり、絡みづらくなってしまうかもしれません。年齢というただの数字のことはいったん忘れて、自然体で接しつつ、大人としての経験値や教養や知識をさり気なく漂わせていたら、魅力的な印象を与えられます。 ただ、年上女性は、年下男性に対して圧をかけてしまったり、アプローチの一環でボディタッチしてしまったりすることもあるので、そうなると心を閉ざされてしまう可能性が。相手の方から追うように仕向けられると良いかもしれません。そのためには、まず、自分に自信を持つのが一番です。
お悩み❷
職場で中間管理職をしています。いくら指導しても手際よくできない部下と現場の状況をまるで理解していない上司にはさまれ、超過勤務の管理に辟易している日々です。仕事に対する活力がわいてきません。この先ここで頑張っていて自分のキャリアアップにつながる未来が想像できなくなっています。決断力のない上司をどうすれば尊敬できるようになるのでしょうか。
(マリリンに逢いたい さん/女性/40代)
辛酸なめ子さんの回答
決断力がない上司は、慎重すぎたり、何事も穏便に済ませたいというタイプなのでしょうか。ネガティブな可能性ばかり考えて、プロジェクトが進まない、というパターンもありそうです。また、考えるのが面倒で、いつも人任せにしていて、その習慣が抜けないのかもしれませんが、部下としては困りますよね。
友人に、何か迷ったら「あみだくじ」を自分で作って決める人がいます。偶然導かれた答えに、納得して従っているようです。仕事ではないですが、マンションの理事会などでも、係を決める時「あみだくじ」を利用することがあります。決断してくれない上司に「じゃあ、あみだくじで決めますか?」と提案してみたら……そんなことを部下に提案させてしまった自分の優柔不断さに気付いて、反省してくれるかもしれません。
相談者さんは責任感があって共感性が高いからだと思いますが、上司や部下の視点に振り回されてしまっているのがもったいないです。悩ましい存在も、自分にとってプラスになるように考えると良いかもしれません。たとえば上司が、なんでも強引に決断してしまうタイプだったら……それよりは今の方が自由度が高いとも考えられます。できない部下に仕事を教えながらも、仕事の再確認ができて何か参考になることもありそうです。上司と部下を良い意味で利用して、自分の能力向上や環境改善につなげてみてはいかがでしょう。
▷次回の配信は 8月13日(火)の予定です。どうぞお楽しみに!
Staff Credit
Column & Illustration: Nameko Shinsan
Edit: RCKT / Rocket Company*