Welpa 心斎橋PARCOWelpa 心斎橋PARCO

shinsaibashi

2024.08.09

辛酸なめ子の大人のお悩み相談【後半】LoveとLikeの違いって?/加齢を受け入れられない

Column

恋愛、女性の生き方、スピリチュアル、セレブ、皇室等幅広いテーマで執筆する漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さん。その独特な視点は時にユーモラスで、時に本質を突く鋭さも持ち合わせており「そんな見方があるのか!」とハッとさせられます。

 

そんな辛酸なめ子さんに、WelpaのSNSを通して相談したいことを募りました。編集部で選出したお悩みは、「LoveとLikeの違いって?」と「加齢を受け入れられない」の二つ。果たして辛酸なめ子さんのお答えは!?

 

▶前半は こちら

お悩み➌

女性も男性も好きになります。この気持ちがLikeなのかLoveなのか分かりません。恋人にはなりたくないって思う人もいますが、同時に何人も好きな人がいるみたいな状況にもなります。 
性的なことをしたいと思ったらLoveって言われたのですが、それはそれ、これはこれって思って…好きの違いって何だと思いますか? 

(みるくてぃー さん/女性/〜10代) 

 

 

辛酸なめ子さんの回答

男性も女性も好意の対象で、LoveとLikeの違いがわからない、というお悩み。いい年の大人でもなかなか答えるのが難しい問いかけですが、強い思いがLove、好意がLike、というのが一般的な使い分けです。「人生の楽しいことを共有したい」はLikeで「嬉しいこともも辛いことも共有できる」はLove、「一緒に遊びたい」はLike、「一緒に住みたい」はLove、といった意識の差があるように思います。他の人がいない2人きりの世界で関係を深めたくなったらLoveなのかもしれません。 
 
みるくてぃーさんは多感な10代とのことで、友情や憧れの延長で同性を好きになることもあると思います。もしその先、ずっと一緒に暮らしたい、と思うようになったら、Loveまで思いが深まったと言えそうです。相手をそこまで深く思うことで自分の感情も豊かになります。でも、まだその域になってなくても、好きな人がたくさんいるのは素敵なことだと思います。40代、50代の友人知人と話していると、最近推し活以外でときめいたり人を好きになったりすることがない、恋している人が羨ましい、という話になることがあります。人を好きになる前に、リスクを避けて相手の欠点をまず考えて好きな気持ちを封じたり………。大人の哀しい性です。 
 
人をたくさん好きになれるということは、常にポジティブに人を見ている、ということ。ぜひその精神状態をキープして、周りに幸せな波動を広げていってください。

お悩み❹

40代になって突然、体の変化や見た目の老化が増し、なかなか受け入れられません。 
30代までは、他の同年代に比べて若く見られていたこともあり、急な老け込みに毎朝自分の顔をみるたびにため息が出ます。今まで着ていた服も似合わなくなり、白髪も増えて…と、悪いところにしか目がいかなくなっています。変化を感じ始めてから、毎日が楽しくありません。暗い気持ちが何年も続いています。老いを受け入れ、楽しく過ごすためにはどのように気持ちを切り替えればよいでしょうか? 
(あちゃぴん さん/女性/40代)  

 

 

辛酸なめ子さんの回答

年齢につれて見た目に変化があるのは自然なこと。少女のような肌が羨ましくてももう戻れません。一方で、歳を重ねることを肯定的に受け入れられている人もいます。先日素敵な年上の女性と話していたら、「白髪はレフ板のように顔が自然と明るくなる」と意外な効果について語っていました。それで言うと目尻のしわも、遠目ではマスカラのように目をふちどり、目を少し大きく見せてくれるかもしれません。 
  
女性誌を読んでいたら、美意識の高い人の「しわやほうれい線はあっても、輪郭が失われていなければOK」という意見が書かれていました。全てを保とうとすると大変なので、ここだけは大切にしたい部分をキープするように心がけると良さそうです。 
 
苦労じわが刻まれる前に、笑顔のしわを刻むことでも良い歳の取り方が体現できます。先日、カフェで「ほうれい線が化け物みたいになってる!」という若い女性の叫び声がしました。見ると20代女性が笑顔を浮かべて鏡を見ていました。普通にかわいい表情でしたが、ほうれい線に着目してしまったのでしょう。確かに笑うと、年齢に関係なくほうれい線の部分が強調されます。大人と若者の距離が近くなる表情が、笑顔なのかもしれない、と、改めて実感しました。 
 
しわやほうれい線が気になったら、笑顔を浮かべるように心がけたら、むしろ年齢感が目立たなくなりそうです。アンチエイジング・スマイルです。笑顔のパワーで幸せが引き寄せられて、将来が不安な気持ちも軽減されることでしょう。 

●Profile

 
 
 
 
 
 
 
 
 
辛酸なめ子(しんさん・なめこ)/漫画家、イラストレーター、コラムニスト
東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。著書に『スピリチュアル系のトリセツ』『無心セラピー』『女子校礼讃』『電車のおじさん』『新・人間関係のルール』『煩悩ディスタンス』など。
 
 
 
_____
Staff Credit
Column & Illustration: Nameko Shinsan 
Edit: RCKT / Rocket Company* 

page top

scroll
Wellness Parco